なぜ会社を立ち上げたのか?
「自分の人生を何に使うのか」と模索していた19歳の時。たまたまテレビに映ったドキュメンタリーに釘付けになりました。栄養失調でお腹を膨らませたアフリカの子どもの姿に、世の中の不条理に衝撃を受けると同時に、これこそ自分の人生をかける価値があるのではないかと思いました。
現場を知りたいと訪れたNGOの職員に言われたのは「本当に貧困の現状を変えたいなら、自分でお金をコントロールできるようになった方がいい。寄付金や補助金に頼る活動は、どうしても制限が出てしまう」という言葉でした。それを聞いた僕は、自分がビジネスをして彼らの活動を支える側に回ろうと思い、20歳で休学しアメリカ・ワシントン大学へビジネス留学。帰国後は「社会貢献は儲かってから」と考える当時のVCとは相入れず、一度就職して自己資金を貯め、2年間死に物狂いで働いた貯金でつくったのがボーダレス・ジャパンです。
今の仕事の喜びは?
「世の中の貧困問題を解決したい」と立ち上がったボーダレス・ジャパンですが、今ではアフリカやアジア、中南米など多くの国に志を同じくする仲間たちがいて、数十のソーシャルビジネスが行われています。「社会の問題は、私たち自身の課題なんだ」と自分の課題として責任をもって解決しようとする素敵な人たちと、仲間として共に歩めることに大きな喜びを感じています。
そして、「ソーシャルビジネス」という社会づくりの有効性を心の底から信じられていること。そこで見える具体的な変化に立ち会えることは、とても有難いことだと思っています。
次のチャレンジは?
2023年、ボーダレス創業以来はじめて、みんながここに集う目的「パーパス」を言葉にしました。SWITCH TO HOPE 〜社会の課題を、みんなの希望に変えていく〜。これを達成するために、これから2つのことにチャレンジしていきます。
一つ目は、ボーダレスのエコシステムを世界中に広げていくこと。社会課題解決のために立ち上がる起業家をサポートする「仕組み」と「コミュニティ」こそが、社会起業家が次々に生まれる世界をつくるエコシステムです。二つ目は、パブリックアライをカタチにしていくこと。社会の課題をみんなの希望に変えていくことは、メンバーだけではできません。社会起業家の想いに共感し、寄り添い・応援する人たち=アライ(ally)の関わり方をさまざまにデザインし、社会全体でいい世界をつくっていく仕組みにアップデートしていきたいと思います。